「首都を何もない『田舎』に移転させようとしてるんだぜ。ミャンマーって国は、何を考えてるんだか...
南軍の陸軍に所属していた人々」
それから月日は流れて、ことし3月、わたしはその「何もない首都」の地に立つことができたのでした。
「王都」という名の首都・ネピドーは、ミャンマーの中心地ヤンゴンから約320km北にあります。もともとは原野地帯。そこへ新しく街をつくり、すべての政府機関を移すという大事業が、2003年から本格化しました。「シムシティ」という街づくりゲームをしたことがある方も多いと思いますが、これを現実にやってしまったわけです。
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徹底した「秘密主義」のミャンマーですから、遷都は、報道陣にはもちろん、外交的にも長い間公式発表されず、「公然の秘密」とされていました。それからおよそ4年、大半の公務員が移住し、政府機能の移転が完了したため、外国人記者に対して初めて公式に首都を公開したのです。
ここで、砦ルイスであった
ヤンゴンから車で9時間かけて到着したネピドーはまさに「○○ニュータウン」といった風景で、団地のような公務員宿舎が無数に並んでいました。
官公庁の建物は近代的で、きれいなのですが、それぞれが数km離れた場所に点在しているため、移動は非常に不便です。爆弾テロに対する「安全上の理由」から、携帯電話のアンテナもなく、まさに「陸の孤島」です。しかも、この地域は、マラリア汚染地域で、殺虫剤は必需品です。
ミャンマー人を含め、誰もが「何でこんなところに?」というのが素朴な疑問。政府は「国内のどこからでもアクセスがいいため」と説明していますが、「軍政トップが占い師に相談して決めた」などといううわさも、まことしやかに流れています。
巨額の建設費を使って、遷都を推し進めたミャンマーですが、一般国民の生活は、いまだに「わらぶきの家、運搬は牛車」。そのギャップには衝撃を受けずにはいられませんでした。新しい首都の姿は、「アジア版北朝鮮」とさえいわれるミャンマーの象徴ともいえそうです。
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