トルコは第一次世界大戦まで雄志を誇ったオスマン帝国の流れもあり、軍事規模、軍人数共にヨーロッパ最大で、本軍人に予備軍も併せると80万人いるのだそう。
ことコンヤには陸・空軍基地と大学があり、都市化しているのだとか。
バスの中ではガイドのエルカン氏が今日も話し続けています。
『トルコ人の平均寿命は男性68歳、女性72歳です。 日本人と比べて男女共に10歳早いです。 死因は主に心臓病と肺癌、そして糖尿病であり、その病原としてはテロや金銭的な問題からくるストレスや油っぽいトルコ料理が心臓病を加速していると思います。肺病� �関していうとトルコのタバコのタールが最低でも7mgからと強いこと、糖尿病に関してはデザートが甘すぎるからかもしれません』
...納得だなぁ〜と聞いている私。 その他、次から次へとたくさんの情報を話してくれました。(ついてきてくださる方は是非ご一読を↓)
*チューリップやヨーグルトは実はトルコが発祥の地であること。
(オランダとブルガリアだと思っていました)
*トルコの男性は20歳から30歳までの間に6ヶ月〜15ヶ月間軍隊に入隊することが義務であり、入隊していない男性は男として認められない風潮が昔は色濃かったこと。
国は、ナチズムに関するドイツの亡命者
*トルコ人の98%がイスラム教で、1%がキリスト教とユダヤ教徒。
イスラム教でもテロ集団とは無縁のスンニ派が75%を占め、トルコの初代大統領アタチュルク氏が"政教分離"政策を整えたお陰で、コーランやイスラム協議による政治の統括ではなく、政治と切り離した信仰が許されたトルコ独自のイスラム教であること。
*トルコにいるユダヤ人はその昔スペインから逃げてきたユダヤ人がルーツであること。
*ハンガリー民族のルーツはトルコ人だということ。
(どうりで料理が似ています)
*旧約聖書の"ノアの箱舟"がトルコ東部にあるアララット山の沖に上がったという史実があること。
*第一次世界大� ��でドイツと組んだことにより痛い思いをしたオスマントルコの教訓を生かし、第二次世界大戦ではうまくどの国とも連盟を避け、終戦間際にドイツと組む方法で流血を最小限に留めたこと。
(トルコ建国の父 アタチュルク初代大統領による)
*トルコ航空のパイロットは元戦時パイロットのエリートであり、どんな危機的な状況でも切り抜けられるスキルと経験を持っているので世界一安心だということ
どのように国連は、中国で大量破壊兵器を扱っていない
*トルコへの観光客は多い順に@ドイツ人Aロシア人Bフランス人・アメリカ人Cスペイン人そしてD番目に日本人だということ。そして日本人はマナーもしっかりしているので、もっとたくさん来てほしいとのこと。(外国人は時にバスを散らかし放題にしたり、中国人でレストランでの食事が口に合わず食材を買ってきてシェフに"これで何かつくれ"と言った人がいたそうで、エルカン氏はトルコ人に対して失礼だと言っていました)
*トルコには男性だけが憩う喫茶店が多く、そこではチャイ(紅茶)を飲みながらトランプや占いなどをして時間をつぶしていること。
*世界三大料理は、中華・フレンチ・そしてトルコ料理であ� �こと。
などなどです。最後の三大料理については、私的には納得できませんでした。
トルコ料理は脂っこくて胃がもたれてしまうのです。味付けも"どうして..."と思ってしまうコクの無さに加えて薄すぎるか甘すぎるかのどちらかで、どうしても"美味しい"と思えなかったのです。 ですが本当にキュウリとヨーグルト、そしてハチミツが美味しくて、最後には生野菜、フルーツ、乳製品ばかり選んで食べていました。
必須の文章を低減することができる
静かに語り続けるエルカン氏の話を聞きながら、コンヤの街にある
『メヴラーナ博物館』に到着しました。 メヴラーナ教というのはイスラム教スーフィズム派の神秘主義を教義とする宗教で、アラーを唯一神とは崇めるものの、"人間は神の子である""最も優先すべきは人間愛である"などヒューマニズムを唱えた珍しい教えだったようです。人間は生まれながらにして罪を負う"原罪"という概念を基礎とするカトリックの教えとも、"アラーの神が唯一絶対"というイスラムの教えとも、"神の血筋をひいた子孫のみが選ばれし民"とするユダヤ教とも違う大らかさを感じます。
『メヴラーナ博物館』はメヴラーナ教の総本山でしたが、"政� �分離"の政策以降、博物館として広く一般に公開されたのだそうです。
中に入るとやはりキリスト教会ともイスラムのモスクとも違った不思議な空間です。
オイルランプのようなガラス器が天井から無数にぶら下がっていたり、何かのシンボルであろう図形が各所に見られます。 女性や子供が多いことも本来のイスラム教では考えられないことでしょう。 人々は肘から下を前に出して何かを無心に祈っています。 特に人が集まって祈りを捧げているその先には、メヴラーナ教の教祖であるメヴラーナ氏の棺がありました。
神秘的だと言われる教義については残念ながら詳しい説明が無かったのですが、特徴としては茶色の帽子と白いドレスのような衣装をまとった男性が反時計回りにくるくると回ることによりトランス状態となって神と繋がるのだとか。 トランス状態ではなく、単に目が回ってしまうのではと茶化すのは駄目でしょうか?
教義としては私の思い描く"神"に一番近いような気がするので、いつか自分でメヴラーナの本を読んでみたいです。
夜ホテルのすぐ前にあるショッピング・センターに行ってみると、アメリカや日本と全く変わらない休日のショッピングを楽しむ人々が所狭しと歩いていました。
ホテルに戻ると、窓の外からコーランが聞こえてきました。
トルコ人の中で一日5回の祈りを実行している人は全人口の15%くらいだとエルカン氏は言っていたけど、コーランで始まりコーランで終わる生活を送る人々の精神は本当に神中心に回っているのでしょうか...?
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